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ART OF THE TITLE

Passing away mental scenery

気が付くと山へと向かっていた

 

重苦しいさわやかな光が降り注ぐ

 

その光とともに体を包み込むように聞こえてくる

 

無数の生と死の息吹

 

 

逝く心象風景

 今でも帰省するたびに訪れる山がある。

 

 小学生の頃からその山や川で放課後を夕暮れまで泥だらけになりながら帰宅するのが日課だった。

カメラを手にするようになったのは中学に上がってからでそれからも山や川へとカメラを片手によく一人で散策しているような少年だった。

 

ある時、いつものように山を歩いていた時、道端に青い小さな花が所狭しと咲いていた。

かなり広範囲に咲いていたその花は初めて見る花だった。しかしよく考えてみると小学生の頃から知っている道でそのような花を初めて見るという事はないはずで

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